2011年の震災以降、自宅により近くて教育環境の整った小学校を選ばれる方が多くなっています。その影響で横浜国立大学附属横浜小学校の受験者倍率はあまり変わっていませんが、しっかりと準備をして受験する方が増え、難易度が上がってきています。

横浜国立大学附属横浜小学校の入学考査では、年齢相応の言語能力・認識能力、集団の中での協調性、子供らしい意欲・好奇心、電車やバスを使って通学できる体力・公共マナー、基本的な生活習慣が身についているかなどが総合的に試されます。家庭内や園生活の中でこれらのことを意識して身につけさせることが大切です。また、自分のことは自分でする自主性もしっかり身につけておく必要があります。

ペーパーテストは、幅広い領域にわたり出題されます。モニターを使って出題されることとスピードが速いのが特徴で、慣れていないと大変不利になります。

体操は、複数の運動を連続して行うという形式で行われます。ひとつひとつの運動は、技術的に特に難しいものではなく、健康に発育した５～６歳児であれば当たり前にできる基本的な運動の組み合わせとなります。ポイントとなるのは「指示を正確に聞きとる力」と自分自身に自信を持って平常心で取り組むことです。

行動観察では、子供が本来持っているもの、生活の中で身についているものをみるため、工夫を凝らした出題がされます。そのため、一朝一夕では対策が難しい分野といえます。家庭での日常の子育て・しつけこそが最も効果的な対策となります。家庭で行動観察の対策をしていくにあたり、気をつけるポイントは次の６つです。

１．自立性、２．社会性（協調性・思いやり）、３．集中力・けじめ、４．創造性、５．コミュニケーション能力、６．情操。　

日常的な親子の関わりと子供の社会生活のなかで、これらのことを特に意識していくことが行動観察の主要な対策の柱となります。